シニアがスマートフォンを使い始める際、英語やアルファベット、そして横文字の多さが大きなハードルとなることが多いです。
それだけ「スマートフォン」は、その機能や操作方法が英語やアルファベット、さらにはカタカナ用語で溢れているということです。これらの言葉は、シニア層にとっては普段の生活ではあまり馴染みがなく、理解するのに時間がかかることが多いためです。
このような言語の壁が、シニアにとってスマホの利用を困難にし、ストレスを感じさせる原因となっています。しかし、適切な対策を講じることで、これらのハードルを乗り越え、スマホを快適に使いこなすことができます。
本記事では、シニアが直面する「英語・アルファベット」と「横文字の多さ」に対する具体的な対処方法を解説し、スマホデビューをサポートします。
キガルナでは、高齢者スマホでのうんざりする5つをうんざりファイブのひとつと呼んでいます。
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3つのカンタンにできる対策
- スマホでよく使う英語・カタカナ用語リストの作成
- 自分なりに日本語化して覚える
- スマホ教室やオンライン講座に参加する
スマホでよく使う英語・カタカナ用語リストの作成
方法と効果
まず、頻出する英語やカタカナ用語のリストを作成することをお勧めします。これは、スマホの基本操作やアプリの利用に必要な用語を整理し、理解を深めるための効果的な方法です。
ステップ
- 用語の収集: スマホを使っている際に頻繁に目にする英語やカタカナ用語をメモします。例えば、「Settings(設定)」「Wi-Fi(ワイファイ)」「Bluetooth(ブルートゥース)」など。
- リストの作成: 収集した用語をリストにまとめ、それぞれの用語の意味と簡単な説明を付け加えます。
- 参照と学習: このリストを手元に置き、スマホを使う際にいつでも参照できるようにします。定期的に見返し、少しずつ新しい用語を追加していきます。
例
- Settings(設定): スマホの各種設定を行うためのメニュー。
- Wi-Fi(ワイファイ): 無線でインターネットに接続するための技術。
- Bluetooth(ブルートゥース): 短距離でデバイス同士を無線で接続する技術。
スマホ用語を自分なりに日本語化して覚える
スマホを使っていて頻出する英語やカタカナ用語をメモっておき、自分なりに日本語化しましょう。自分なりに覚えやすくアレンジすることで、理解しやすくなり、記憶にも残りやすくなります。
この方法は、日常的に使用することでさらに効果を発揮します。
方法と効果
次に、よく使う英語やカタカナ用語を自分なりに日本語化して覚える方法です。これにより、理解が深まり、記憶にも残りやすくなります。
ステップ
- 用語の意味を調べる: 上記で作成したリストを参照し、それぞれの用語の意味を詳しく調べます。オンライン辞書や翻訳アプリを利用すると便利です。
- 自分なりの日本語に変換: 調べた意味を基に、自分なりに分かりやすい日本語に変換します。例えば、「Bluetooth」を「無線接続」と呼ぶなど。
- 日常的に使用する: 変換した日本語を日常的に使うことで、自然と身につきます。家族や友人に話す際も積極的に使うと良いでしょう。
日本語化して覚える例
- Settings(設定): スマホの「設定」メニューを「調整メニュー」と呼ぶ。
- Wi-Fi(ワイファイ): 「ワイファイ」を「無線ネット」と呼ぶ。
- Bluetooth(ブルートゥース): 「ブルートゥース」を「無線接続」と呼ぶ。
スマホ教室やオンライン講座に参加する
方法と効果
地域のスマホ教室やオンライン講座に参加することで、専門的な知識を持つ講師から直接指導を受けることができます。人に直接教えてもらうことで普段とは違った刺激があり、英語やアルファベット、横文字の用語でも理解を深めることができます。
ステップ
- スマホ教室の探し方: 地域の公共施設やシニアセンターで開催されているスマホ教室を探します。市役所や図書館の掲示板、インターネットでの検索が有効です。
- オンライン講座の利用: YouTubeや専門の教育サイトで提供されているスマホの使い方講座を受講します。無料や有料のコースがあり、自分のペースで学ぶことができます。
- 定期的な参加: 定期的に講座に参加し、講師に質問しながら実践的に学びます。仲間と一緒に学ぶことで、モチベーションも維持しやすくなります。
講座に参加する方法例
- 地元のシニアセンターでのスマホ教室: 週に一度のペースで通い、実際にスマホを操作しながら学ぶ。
- YouTubeのスマホ操作解説動画: 分からない操作方法を動画で確認し、自宅で繰り返し練習する。
- オンライン講座: インターネットを通じてプロの講師から個別指導を受ける。
スマホに頻出するカタカナ語、アルファベット、シニアにはイメージしづらい横文字のリストと解説
アプリ (App)
- 意味: スマホ上で動作する特定の機能を持つプログラム。例えば、天気予報を見るためのアプリや、写真を撮影・編集するためのアプリなどがあります。
- 日本語表現: スマホの道具
- 解説: スマホで使う特定の役割を持つ道具のようなものです。例えば、写真を撮る道具や、天気を調べる道具などがあります。
アップデート (Update)
- 意味: スマホやアプリの機能を最新の状態にすること。新しい機能が追加されたり、バグ(不具合)が修正されたりします。
- 日本語表現: 最新化
- 解説: スマホやアプリを常に新しく保つための作業です。定期的に行うことで、快適に使い続けることができます。
ログイン (Login)
- 意味: アカウントにアクセスするためにユーザー名とパスワードを入力すること。これにより、そのアカウントの情報にアクセスできます。
- 日本語表現: サインイン
- 解説: 例えば、メールを見るためには、そのメールサービスにサインインする必要があります。これは自分だけがその情報にアクセスできるようにするための機能です。
ログアウト (Logout)
- 意味: アカウントからサインアウトすること。ログインとは逆の動作で、アカウントから切断します。
- 日本語表現: サインアウト
- 解説: 自分のアカウントから出ることで、他の人がその情報にアクセスできないようにします。
ブラウザ (Browser)
- 意味: インターネット上のウェブサイトを見るためのアプリ。代表的なものにGoogle ChromeやSafariがあります。
- 日本語表現: ネット窓
- 解説: インターネットを見るための窓のようなもので、様々な情報を探したり、閲覧したりするために使います。
アルファベット
- Wi-Fi
- 意味: 無線でインターネットに接続するための技術。自宅や公共の場所で利用されることが多いです。
- 日本語表現: 無線ネット
- 解説: インターネットを使うための目に見えないケーブルのようなもので、電波を使ってインターネットに接続します。
- Bluetooth
- 意味: 短距離でデバイス同士を無線で接続する技術。例えば、スマホとイヤホンを接続するのに使います。
- 日本語表現: 無線接続
- 解説: これは、デバイス同士を無線で繋げるための技術で、ケーブルが不要になります。
- GPS
- 意味: 位置情報を取得するための技術。スマホの地図アプリなどで自分の現在地を確認するのに使います。
- 日本語表現: 位置情報
- 解説: これにより、どこにいるのかをスマホが把握でき、道案内などに活用されます。
シニアにはイメージしづらい横文字
- クラウド (Cloud)
- 意味: インターネット上にデータを保存するサービス。代表的なものにGoogle DriveやiCloudがあります。
- 日本語表現: ネット保存
- 解説: パソコンやスマホの中にデータを保存する代わりに、インターネット上に保存することで、どこからでもアクセスできます。
- ストリーミング (Streaming)
- 意味: インターネットを通じて音楽やビデオをリアルタイムで再生する技術。YouTubeやNetflixがこれに該当します。
- 日本語表現: 即時再生
- 解説: 映画や音楽をダウンロードせずに直接再生することで、すぐに楽しむことができます。
- ホームボタン (Home Button)
- 意味: スマホのホーム画面に戻るためのボタン。物理的なボタンや画面上のボタンがあります。
- 日本語表現: ホーム戻りボタン
- 解説: 現在開いているアプリや画面から、一旦ホーム画面に戻るためのボタンです。迷ったときはこのボタンを押すと良いでしょう。
- マルチタスク (Multitasking)
- 意味: 同時に複数のアプリを開いて使うことができる機能。
- 日本語表現: 同時作業
- 解説: 一度に複数の作業を行うことで、例えば、メールを見ながらメモを取ることができます。
まとめ
シニア高齢者がスマホを使い始める際に直面する「英語・アルファベット」と「横文字の多さ」は、大きなハードルですが、適切な対策を講じることで克服できます。
よく使う用語リストを作成し、自分なりに日本語化して覚えること、そしてスマホ教室やオンライン講座に参加することで、スマホの操作がスムーズになり、より快適なデジタルライフを楽しむことができるでしょう。継続的な学習とサポートを受けながら、少しずつ慣れていくことが大切です。